私たち4名の「本場大島紬クイーン」が、クイーンのお仕事を中心に、
訪問やPR活動、クイーンの毎日、お気に入りのグッズやおすすめアイテムなど、
クイーン目線で本場大島紬の魅力と耳寄り情報を発信していきます。
大島つむぎコレクション2023東京 出務御報告 / 山下
こんにちは。
2023年度 本場大島紬クイーンの山下藍加です。
12月15日(金)~17日(火)の3日間、銀座にあります時事通信ホールにて、世界に誇る絹織物「本場大島紬」の魅力をお伝えするイベント!「大島つむぎコレクション」が開催されました。
このイベントは本場奄美大島紬協同組合、本場大島紬織物協同組合、藤絹商工協同組合による合同企画展で、東京のこの一ヶ所に集まるのは1年でこの1回だけということもあり、本当に貴重な時間となりました。
本場大島紬クイーンの山下は、紬美人の金子きよらさんと受付や会場のご案内をさせていただきました。
きよらさんはお人柄はもちろん、立ち振る舞いも、素敵でした。
製造工程実演や機織りの空間では、なかなか見る機会がない機織りや、直接、話を聞く機会がない職人さんの実演にみなさん熱心に、耳を傾けていらっしゃいました。
特別開催のトークイベントもあり、着物スタイリストの大川 枝里子さんは、「大島紬”イマドギ”スタイリング術」と題して、オススメのコーディネートや、そもそも大島紬はどんな風に作られるのか?ということについてもお話しされました。
工芸ライター 田中 敦子さんは、大島紬”染め織りペディア”と題し、奄美の歴史などにも触れながら、そこで産まれた大島紬やその奥行きについてもトークされていらっしゃいました。
両日ともに、本場奄美大島紬協同組合の黒田理事長との笑いも交えながらのトークショーだったのですが、分かりやすく面白い内容に、来場された皆様は終始笑顔で「へぇ?!そうなんだ?!」と頷く様子もあり、たくさんの反応が見受けられました。
そして、なんと言っても、1000点以上の反物が一堂に集まり、普段、職人の皆さんと話す機会なんてなかなか無いので、私自身も貴重な時間を過ごさせていただきました。
"素晴らしい"の一言では表現できないこのイベントに、微力ながら関わらせていただき、益々 大島紬への愛が高まる時間となりました。
職人の皆さんの、自信に満ち溢れた佇まいや合間でお話をさせて頂くなかで感じたことは、それぞれの「大島紬への愛」はもちろん、「大島紬を生み出すことや紡いでいることへの誇り」「世界に誇る伝統工芸品を益々広めて行きたい」という凄まじい熱意と、「更に更に良い作品を作り出していく」というまさにアップデートを重ねていく貪欲さの大切さでした。
分からない事だらけで、この場にいても良いのだろうかと小さくなっていた私に、大島紬の未来が面白くなるように一緒に頑張りましょう!と、たくさんの職人さんたちが寄り添って下さいました。
今回の3日間、職人さんたちの笑顔や思いを直に肌で感じることができて、なんて素敵な世界なんだろう!と改めて感じましたし、「失敗できない世界」で過酷に闘い続けた職人さんの、驚異的な思いがこもって『軽くて』『温かくて』『つやがある』『気品に満ちている』、大島紬が出来上がることを知りました。
こんなに温かい人たちが手がける作品を絶やしたくない。
私もそこに関わらせて頂くことができて本当に幸せだなと心から感じました。
これからも着る人を笑顔にする大島紬の魅力が、一歩一歩広がっていきますように。
本当に3日間ありがっさまりょうた~!!